子どもたちの夏休みも終わり、また通常運転が始まっています。
というわけで久しぶりに絵本の紹介です。今回は、以前やっていた絵本紹介ブログでも反響のあった絵本のご紹介です。
いやぁ、9年前。ちょうど息子が生まれた時に当時2歳だった娘とよく読んでいた本です。
『おっぱいちゃん』
出版:ポプラ社
こどもえほんランドシリーズ
作:有田奈央
発行:2013/4/4
価格:1365円
32ページ
主人公の「おっぱいちゃん」ことなおちゃんには赤ちゃんの弟、ゆうたくんがいます。
えんえん、わんわん泣く弟をなおちゃんは必死にあやしてあげるけど、ゆうたくんは
全然泣きやみません。
そんな時、お母さんがやってきてゆうたくんにパクッとおっぱいを含ませました。
するとゆうたくんは、ぴたりと泣きやみました。
それからというものなおちゃんは「おっぱい」に夢中。
大人になるまで待っていられない!早く、ママみたいなおっぱいが欲しくてなおちゃんは試行錯誤……
はたしてなおちゃんは、おっぱいを手に入れられるのでしょうか?
おそらく3歳くらいの女の子のなおちゃん。
弟のゆうたくんをあやすためにおっぱいに夢中になる姿がとてもかわいい。
特にどうやったらおっぱいが手に入るのかという試行錯誤の仕方が噴き出してしまうほど!
子どもの独特で可愛らしい発想力のすばらしさを感じる絵本です。
赤ちゃんって無条件に可愛いけれど、上の子だってすっごく、すっごく可愛い!
というのも伝わってくるじんわり、あったかい絵本です。
うちの娘は私の病気の兼ね合いもあって、おっぱいとさようならをするのがとてもとても大変でした。弟がおっぱいを飲む姿をみて、赤ちゃんのものだってわかっていたけれど、授乳の時間というのは彼女にとってはすごく我慢の時間だたのかなと今は思います。
卒乳を考える時、焦りや不安をお母さんも子どもたちも抱えがちです。
この絵本はそんな気持ちを明るくさせてくれる一冊です。
授乳中のママも、新しく弟、妹ができた子たちも、おっぱいととっくにバイバイしちゃったみんなにもおすすめです。
実はこの絵本、ゾッとする怪談絵本シリーズ「おいで」を描かれた有田さんが現役保育士さん時代に描かれたデビュー作。
大きいお兄ちゃん、お姉ちゃんたちにはゾッとする怪談絵本シリーズもおすすめなのでそちらはまたいつかご紹介できたらなと思います。
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